
2026年モデルはラインナップの簡素化に加え、いくつかのマイナーチェンジが施されているが、エントリーモデルが廃止され、高出力版のLabel(レーベル)のみとなったことが注目される。

現行モデルはXMとXM Labelの2つのグレードで展開されているが、売れ行きが鈍く、昨年は米国でわずか1974台しか販売されていない。また、2023年モデルから14.7%の減少であり、XMは8シリーズやZ4を含む他のすべてのモデルよりも販売台数で劣っていた。その結果、エントリーレベルのモデルを廃止に踏み切ったようなのだ。
この変更により、米国仕様のXMはすべて、4.4L V8ツインターボエンジン、19.2kWhのバッテリーパック、そして8速オートマチックトランスミッションに統合された電気モーターを備えた高性能プラグインハイブリッドパワートレインを搭載することになる。
この構成により、XM Labelは最高出力748ps/550kW、最大トルク1000Nmの総合出力を発揮する。動力パフォーマンスでは、0~96km/h(0~60mph)加速は3.6秒、オプションのMドライバーズパッケージを装備すると最高速度282km/h(175mph)に達する。
2026年型XMには、簡素化されたラインナップに加え、比較的マイナーチェンジが加えられている。中でも嬉しいのは充電に関するアップデートで、AC出力が7.4kWから11kWに向上している。BMWは具体的な数値は明らかにしていないが、これにより充電時間が大幅に短縮されるはずだ。
スタイリング面では、新しいウェルカムライトアニメーションが採用され、夜間は特に際立つようだ。また、新たにBMW Individualフローズン・タンザナイト・ブルー・メタリックのボディカラーと、新色のジェットブラック仕上げが施された23インチのMホイールも用意されている。
XM改良新型は、今年8月にサウスカロライナ州スパルタンバーグにて生産開始予定で、価格は発売が近づいた時点で発表される。しかし、ベースモデル(当初16万500ドル(約2300万円)が廃止されたため、XMレーベルの大幅な値上げが予想されており、2026年モデルでは約20万ドル(約2900万円)まで跳ね上がる可能性があるという。
かなり追い詰められているXMだが、果たして第2世代は登場するのだろうか、気になるところだ。










