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コンパクト以上ミドル未満のボディは見切りが良く車両間隔を掴みやすい
プジョー3008のボディサイズは、全長4450mm×全幅1840mm×全高1630mmと決してコンパクトなモデルではないが、国産のミドルクラスSUVと比較すると扱いやすいサイズだと感じる。



というのも運転席からの見切りも良く、ボンネットのエッジも見やすいため狭い道でも運転しやすい印象なのだ。


とはいえ、ドライバーの体格によってはどうしても左側への幅寄せに不安を感じる人もいるだろう。3008には左のドアミラーに内蔵されたカメラの映像をルームミラー内に映し出す視界拡張が装備されており、狭い道での行き違いなどで左の幅寄せをする際に威力を発揮する。

また、小径ステアリングとステアリングの上面から見るメーターパネル「i-Cockpit」など、運転席まわりが非常にすっきりしているため、視界からの情報が多すぎず運転に集中できるレイアウトとなっている点も好印象だ。

また、最小回転半径は5.6mと一般的なスペックだが、後方のグラスエリアが少し小さく、バックモニターを駆使しないと少し駐車に不安があるユーザーもいるかもしれない。

ただし、こちらもパークアシスト機能を使用すれば自動的に駐車スペースを判断し、ステアリング操作を行なってくれるので、駐車が苦手なユーザーにも安心して日常使いできるだろう。
短距離やちょい乗りはEV走行&長距離ドライブはエンジンで

PHEVは、高速走行編でゆとりのある走りを披露してくれた3008だが、なんといっても街乗り領域で威力を発揮してくれる。

基本的には自宅や職場で充電が可能なユーザーであれば、3kw充電で5時間程度、6kwで2.5時間程度あればフル充電が可能なため、駐車中に充電する環境さえあればEV走行のみで64km走行できることから、普段の買い物や通勤など、1日10km程度の使用であれば平日は一切ガソリンを使用せず走行できる。



そして週末は、バッテリーとガソリンを使用して長距離移動といった使い方がベストといえるだろう。またPHEVなので、万が一の充電忘れや急な長距離移動があったとしても、ガソリンのみで走行が可能なので普段使いでの不安は全くない。この辺りはBEVよりも実用的で安心して走行できる点がとにかく魅力といえる。
雪や悪路でも安心できる4WD+アクティブグリップコントロール

そして、通常走行ではあまり出番がないが、アクティブグリップコントロールと呼ばれる悪路での走破性を高める制御や、低速モードも有するヒルディセントコントロールなど、本格的な悪路走破性も高くSUVとしての機能も申し分ない。

筆者の住む横浜市内は坂道が多く、数年に一度積雪もあるのだが、こうしたシーンでも冬用タイヤさえ用意していれば、急な悪天候でも安心して坂道の多い場所で走行できそうだ。

ダート走行というと非日常的な感じがするが、積雪路は関東在住のユーザーでも数年に一度は直面するケースがあり、ウインタースポーツを楽しむユーザーならなおのこと、高い悪路走破性の恩恵を受けることができるだろう。

日常使いから悪路走行、さらにはPHEVによる高い環境性能と全方位で魅力たっぷりの3008はスポーツ走行だけでなくオールラウンダーとしておすすめできるSUVだ。

メーカー | プジョー | トヨタ | 三菱 |
車名 | 3008 | ハリアーPHEV | エクリプスクロスPHEV |
グレード | GTプラグインハイブリッド4 | Z(E-Four) | P |
全長 | 4450mm | 4740mm | 4545mm |
全幅 | 1840mm | 1855mm | 1805mm |
全高 | 1630mm | 1660mm | 1685mm |
ホイールベース | 2675mm | 2690mm | 2670mm |
車重 | 1880kg | 1950kg | 1920kg |
最低地上高 | 175mm | 195mm | 185mm |
最小回転半径 | 5.6m | 5.7m | 5.4m |
乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 |
トランク容量 | 520L〜1482L | 402L/408L〜1030L/1049L | 359L〜626L |
エンジン | 水冷直列4気筒DOHCターボ | 水冷直列4気筒DOHC | 水冷直列4気筒DOHC |
排気量 | 1598cc | 2487cc | 2359cc |
最高出力 | 200ps/6000rpm | 177ps/6000rpm | 128ps/4500rpm |
最大トルク | 300Nm/3000rpm | 219Nm/3600rpm | 199Nm/4500rpm |
燃料/タンク容量 | ハイオク/52L | レギュラー/55L | レギュラー/43L |
WLTC燃費 | 15.3km/L | 20.5km/L | 16.4km/L |
モーター最高出力 | F:110ps R: 112ps | F:182ps R: 54ps | F:82ps R: 95ps |
モーター最大トルク | F:320Nm R:166Nm | F:270Nm R:121Nm | F:137Nm R:195Nm |
バッテリー/総電力 | リチウムイオン/13.2kWh | リチウムイオン/18.1kWh | リチウムイオン/13.8kWh |
システム合計最大出力 | 300ps | 306ps | 223ps |
システム合計最大トルク | 520Nm | – | – |
EV走行可能距離 | 64km | 93km | 57km |
サスペンション | F:マクファーソンストラット R:マルチリンク | F:マクファーソンストラット R:ダブルウィッシュボーン | F:マクファーソンストラット R:マルチリンク |
ブレーキ | F:ベンチレーテッドディスク R:ディスク | F・R:ベンチレーテッドディスク | F:ベンチレーテッドディスク R:ディスク |
タイヤサイズ | 225/55R18 | 225/55R19 | 225/55R18 |
駆動方式 | e-4WD | e-4WD | e-4WD |
トランスミッション | 8速AT | 電気式無段変速機 | – |
価格 | 710万5000円 | 626万100円 | 465万800円 |