Bセグクロスオーバー「アルファロメオ ジュニア」が日本導入

アルファロメオ待望のBセグクロスオーバー「ジュニア」が日本初披露「BEVと48VのMHEVを用意」

アルファロメオが新型コンパクトSUV「ジュニア」を日本初公開した。BEVと48Vマイルドハイブリッドの電動化された2モデルをラインナップし、伝統のデザインと先進装備を融合した新たなBセグメント戦略車である。

Alfa Romeo Junior

48Vマイルドハイブリッドとフル電動のパワートレインは2種類

ステランティス ジャパンがアルファロメオブランドの、コンパクトクロスオーバー「ジュニア」を日本初披露した。ジュニアはコンパクトハッチバック「ミト」生産終了以来、ラインナップが途絶えていたBセグメントに投入される。フル電動パワートレインと48Vマイルドハイブリッド搭載モデルをラインナップする。

全長4195×全幅1780×全高1585mmのコンパクトボディに、ひと目でアルファロメオと分かる魅惑的なデザイン、コンパクトながら優れた快適性、最新のコネクティビティが組み合わせられた。ラインナップは、48Vマイルドハイブリッドの「イブリダ」、フル電動パワートレインを搭載する「エレットリカ」の2種類が用意された。

イブリダは1.2リッター直列3気筒ターボエンジンに、21kW電気モーターと6速DCTを組み合わせる48Vマイルドハイブリッド。一方のエレットリカは、最新のモーターと最新世代の電力量54kWhバッテリーを組み合わせる最新フル電動パワートレイン。航続距離はWLTPサイクルで494kmを確保。100kWのDC急速充電ステーションを使うことで、10%から80%まで30分以内に充電できる。ともに駆動方式はFWDのみで、本国にラインナップされるAWDモデルの導入は未定だ。

アルファロメオ伝統のスタイル

左からステランティス ジャパン代表取締役社長 成田仁、アルファロメオ事業部長 黒川進一、アルファロメオ チーフエクステリアデザイナー ボブ・ロムケス。
左からステランティス ジャパン成田仁代表取締役社長、黒川進一アルファロメオ事業部長、アルファロメオ・チーフエクステリアデザイナーのボブ・ロムケス。

エクステリアは、機能美とアルファロメオが紡いできた伝統を完璧にバランス。アルファロメオを象徴する盾型グリル、切り詰められたオーバーハング、筋肉質なホイールアーチ、伝説的なジュリア TZにちなんだアイコニックなテールライトデザインなど、アルファロメオが脈々と受け継いできた伝統的なスタイルが導入されている。

3連アダプティブ・フルLEDマトリクス・ヘッドライトなど、凝ったディテールを持ちながらも、同時にアルファロメオに求められるシンプルさも追求している。

ブレラレッドのアクセントを加えたマットスポーツ仕上げのエクステリアに加えて、18インチアロイホイールを標準搭載。室内には、ビニール&ファブリックインテリア、レザーステアリングホイール、マッサージ機能付き電動ドライバーズシートなど、スポーティでエクスクルーシブな装備が与えられている。

スポーティなインテリア

最高級の素材を使用したインテリアは、細部にまでイタリアンテイストが組み込まれた。その中心に存在するのがサベルト製スポーツシートとコンパクトなステアリングホイールだ。インストゥルメントパネルはアルファロメオ独自のテレスコープデザインを導入し、コクピットとパッセンジャーシートの一体感を演出。

センタークラスターの中央にはフルデジタル10.25インチTFTスクリーンが配置され、車両の走行データや、搭載される様々なドライビングテクノロジーへとアクセスできる。また、エアコンの吹き出し口はアルファロメオを象徴するクアドリフォリオ形状が採用された。

クラス最大のラゲッジルームは最大415L(エレットリカ=400L)の積載量を確保。また、フロントボンネットには、BEVモデルは充電ケーブルを収納するのに便利なコンパートメントが用意されるという。

車両本体価格(税込)

モデルバワートレイン税込価格
JUNIOR lbrida Coreマイルドハイブリッド
1.2リッター直列3気筒DOHCターボ
6速DCT(システム総出力:145PS)
420万円
JUNIOR lbrida Premium468万円
JUNIOR lbrida Speciale533万円
JUNIOR Elettrica Premium電気自動車
Eモーター+リチウムイオンバッテリー
(最高出力:156PS)
556万円
アルファロメオは、「ジュニア イブリダ Q4」の追加を受けて、国際メディアを対象とした雪上試乗イベントを開催した。

「アルファロメオ ジュニア」に待望のハイブリッド+AWDモデル「イブリダ Q4」を追加

アルファロメオは「ジュニア イブリダ Q4」の追加を受けて、ヨーロッパにおいてメディア向け雪上試乗会を実施。現在、ジュニアは世界38ヵ国で販売されており、2万7000台以上の受注を記録。今回、ラインナップに待望のハイブリッド(イブリダ)+全輪駆動仕様(Q4)が加わることになる。

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著者プロフィール

吉岡 卓朗(Takuro Yoshioka) 近影

吉岡 卓朗(Takuro Yoshioka)

大学卒業後、損害保険会社に就職するも学生時代から好きだったクルマのメディアに関わりたいと、1999年に…